製薬会社と医療機関を繋ぐ役割を担うMR(医薬情報担当者)。
MRの求人・募集をお探しの方へ、転職に役立つ情報をご紹介します。
MRとして活躍されている方が転職を考えるきっかけとして多いのは、「転勤」と言うことを、MRの転職理由「転勤、給料、モチベーション」の記事で掲載していますが、転勤の辞令が出ていなくても、急に両親どちらかの介護が必要となったので地元へUターン転職したい、という事情が出来るケースもあります。
特に最近だと、転職理由として「親の介護、体調面」を挙げる方が増えているそうです。
20代であれば、まだ親も元気。両親はまだ40代、50代という事が多いでしょうから、親の体調面に関して特に心配したこともありません、と言う方も多いと思います。
しかし、自分自身も30代、40代となってくると、親も同じように年を取りますから50代、60代に。晩婚のご家庭だったのであれば、親が70代、80代と言ったこともあるでしょう。
そうなると、やはり心配なのは親の体調面。特に地元を離れている場合、それも長男であった場合には何かあれば戻らなければ、と考えている方も多いのではないでしょうか。
筆者は家族の介護を身近に経験したこともありますし、友人の親御さんが若くして脳梗塞で障害が残り、介護が必要となったために友人は仕事を辞めて地元に戻ったという事も見聞きしています。
介護は本当に大変です。介護度にもよりますが、老老介護は共倒れする可能性もあります。
実際、最近話題になることが多い、管理職の親の介護問題。規模の大きな企業が社内アンケートを採ってみると、特に管理職の年代には「親の介護、体調面の心配」が意外と多いのだそうです。
会社にとっては新たなリスクとして捉えられています。管理職は会社にとって重要な人材層ですからね。ここが親の介護のために休職したり、退職したりといった事になると大きな痛手になる事もあるでしょう。週末は地元に介護のために戻っている、という管理職も実際に企業の中で増えつつあるのだそうです。
小回りの利く会社では、介護が必要で地元にUターンするために辞意を伝えてきた社員のために、その地元に新たに支社を作ってしまったケースもあります。
こうした例はまだまだ特殊と言えますが、親の介護問題は、高齢化社会が進むこれからさらに顕在化してくると言えるでしょう。
これからますます親の介護問題のために転職を考える方は、MR職の方も含めて増えてくるのではないでしょうか。既に介護をしながらお仕事をされている場合、転勤は難しいでしょう。今のうちから精神的に落ち着いておきたい、という事から転勤無しで働く事が出来る職場へ転職を考えている方もいらっしゃると思います。
実際にこうした転職理由からMR転職エージェントへ登録、相談をされる方も多いと言いますから、同じような事情をお持ちの方もあまり考え込まず、まずは相談されると良いかもしれません。製薬メーカーによっては親の介護などの事情がある場合には、勤務地を考慮してくれる企業もあります。
親の介護問題、昇進や仕事面への影響を考えて会社にはまだ伝えていなくて・・・という方もいるかもしれませんが、予め伝えておくことによって勤務地に考慮してくれるケースもあります。
なかなか言いにくい気持ちもあるかもしれませんが、一度、上司に相談してみるのも一つの手と言えるでしょう。
親の介護を理由として退職するケースも増えています。介護離職です。
しかし、その先にあるのは決して良い将来では無いと言えます。
介護離職する年齢にもよりますし、介護がどれくらいの期間続くかも大きな影響がありますが、介護が一段落して再就職しよう、と思っても再就職先が見つからないのです。
結婚していない独身の方であっても、家族がいたとしても介護離職した先の再就職はとても難しいと考えておいた方が良いでしょう。
出来れば、介護サービスを利用し正社員の仕事を続けながらを模索してみてください。
仕事と介護を両立する、という働き方は今後益々重要になってくるはずです。
会社に先例が無い場合には、上司に掛け合ってそうした事例を作るといった意気込みで交渉を進める価値はあるのではないでしょうか。
場合によっては社内で残業が少ない部署などに異動させてもらえるかもしれません。
介護を理由としての退職は出来る限り避けた方が良い、というのが周囲で介護を見てきての結論でもあります。